ご存知でしたか? “インド”と“クラフトビール”の深〜い関係
- 2016.06.05 Sunday
- 15:41
IPAが生まれたのは、19世紀初頭。ちょうど、イギリス東インド会社がインドを支配していた大航海時代です。本国から派遣されるイギリス人がインドでもビールが飲みたいと、船で盛んに輸送されるようになりました。しかし、数ヶ月に及ぶ長い航海と赤道直下を通る著しい気温の上昇、さらには激しく揺れる環境は、ビールの著しい劣化を招いてしまいました。
イギリス東インド会社の強い要請により、過酷な輸送環境に耐え得るビールが造られました。麦芽を通常の1.5倍に、防腐剤として使われていたホップは通常のビールの4倍にすることで、劣化を防ぐことに成功。「インドへの輸出」とこのビールの基の名称「ペールエール」を併せて「インディア ペールエール(IPA)」が誕生しました。苦さとコクが特徴のIPAは、イギリス人が「インドでも旨いビールが飲みたい!」という一心から生み出されたビールなのですが、結果的に独特のうまみを持ったビールが出来上がりました。
さて、そんなイギリス人の執念ともいえるIPA、そんな歴史の巡り合わせに想いを馳せて今ここにインド料理とのマッチングを味わってみませんか?
インドの風土、気候に合ったビールと料理の組み合わせがおいしくないわけありませんが、現在IPAは世界中で驚くほど進化しており、今回は特に相性にこだわってセレクトしてみました。SITAARAはワインにもこだわりがありますが、IPAのスパイスとの相性の良さにはあらためて驚きです。
というわけで、このIPA、シターラ青山、シターラグローブ(新宿)、シターラダイナー(品川)で取り扱いを開始しております。是非、この新しいけど必然ともいえるインド料理の召し上がり方をお試しみになってみてください。
では具体的に、IPAと相性が抜群のインド料理をご紹介しましょう。
■カツオのスパイシータンドール焼き(青山店)
カツオをスパイスでマリネし、タンドール窯で炭火焼きした料理。
カツオの表面にまぶしたスパイスの風味と、IPAが持つグレープフルーツのような柑橘系の甘い香りが引き合います。マリネしたカツオの存在感とスパイスの香りにと甘苦いIPAが調和し、食後には心地よい苦味が残るのです。
■スパイシーチキンカレー(青山店、品川店、上野店)
すっきりした辛さのチキンカレー。辛さをストレートに表現。
トマトベースのほどよい甘味が、IPAの麦の甘味とブレンドされることでトマトが持つ酸味を引き出し、より絶妙なバランスに。ビールの強い苦味はチキンの旨味を際立たせ、あとにひく辛味とともにじんわりと余韻を感じさせます。
■チキンティッカ(新宿店、品川店)
一口サイズの鶏モモ肉をマリネして、炭火で香ばしく焼き上げた料理。
口にすると、スパイスの辛味、マリネの酸味、パクチーの風味、チキンの旨味、ほどよい塩味、香ばしさなどが一気に押し寄せるリッチな味わいです。IPAが持つ柑橘系の香りがスパイスの風味と混じり、苦味は柔らかなチキンの旨味を引き立てます。コリアンダー、ミント、青唐辛子などで作ったグリーン・チャツネを付けて食べればより爽やかな印象に。
いかがですか? シターラでぜひご体験ください。